3月~11月まで要注意。とにかくウェルシュ菌は、油断できません。何故なら、普通考えにくいとされている、煮込み系が多いのです。カレー、シチュー、うどんつゆ、ラーメンつゆ。寸胴等で大量に仕込むものにこのウェルシュ菌発生率は高いため、どうしても集団性が高くなります。ウェルシュ菌は、芽胞を作り、100℃3時間で死滅しません。

 集団性が高いために、原因追及も難しくありません。寸胴で煮込んだ鍋の中に生息するウェルシュ菌は、芽胞を作り100℃の鍋の中で耐え忍んでます。やがてこれを冷ます段階で時間がかかるため、30℃~40℃あたりで一気に増殖します。増殖した菌を経口感染<口から入れる>し、小腸の中で毒素エンテロトキシン毒素を生産します。これを生体内毒素型と言います。
 1件当たりの患者数が多く、集団性があるのは、大量調理だからです。