作り置きしたもので多い食中毒が、黄色ブドウ球菌。温度が高い6月~10月までがピークです。潜伏時間が1時間~3時間と短く即効性があるため、原因が解り易い。イベント会場での弁当/おにぎり等が多く、作り置きで時間を要している場合に多い。

 黄色ブドウ球菌は、調理人の手から感染していきます。健康な人の20%前後の人が、体内に黄色ブドウ球菌を保菌していると言われています。通称、悪玉菌の一種です。傷口の指サックやトイレの後の手洗いが重要になります。

 黄色ブドウ球菌は、増殖時に毒素エンテロトキシンを作り出す。この毒素は、100℃で死滅しません。調理してすぐに食べる場合でも、仕込み段階で毒素を持つと、もう、防ぎようがありません。エンテロトキシンは毒素であるため、植物性・動物性毒素と同じく、熱処理が効果ありません。